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笹幸恵
2019.11.7 12:24日々の出来事

広島の軍事遺跡

仕事で広島へ。翌日は帰京をギリギリまで
のばして軍事遺跡めぐり。
朝から張り切って出かける。
地元の軍事遺跡をめぐるには、まず城です。
師団司令部は、たいてい城の周辺に置かれているから。
広島にも第五師団という歴史ある師団があり、
その隷下部隊の歩兵第11聯隊跡を示す碑が
建立されていました。

碑の横にある門柱は戦後移設されたものです。

さらに広島は日清戦争時に大本営が置かれた地
でもあります。
城にあった師団司令部に大本営が設置されたのですが、
建物は原爆で破壊され、今は基礎部分のみ
残っています。

欧米の観光客がちらほらいました。
あと七五三の家族。

それから路面電車に乗って比治山の陸軍墓地へ。
結構山の中を歩きました。

放射線影響研究所の裏にひっそりと佇んでいます。

そしてどうしても足をのばしたかったのが宇品。
陸軍の軍用港でした。

めっちゃオシャレな倉庫街になっています。
雑貨屋さんとかカフェとかあって、
広島のちょっとしたデートスポットのようです。
陸軍の足跡を求めてほっつき歩いているのは
・・・・・・いなさそう。

はッ、このいかにも古臭い石積みは・・・

かつての陸軍桟橋。
ここから多くの兵士が戦地に向かって
いったのだなあ。

そして宇品中央公園には、陸軍運輸部が
あったことを示す碑が。

目の前の海岸通りは国交省や海保の施設のほか
物流倉庫が立ち並んでいますが、この一帯が
かつての陸軍運輸部でした。この場に佇み、
しばし往時に想いを馳せる(知らないけど)。
陸軍船舶の研究を始めてから、ずっと
来たかった場所。満足です。
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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